ホームシアターで映画を楽しむ際、部屋を真っ暗にしてしまうと、暗い部屋では画面が眩しく感じることでしょう。そこで照明の出番なのですが、眩しく感じてしまいがちな照明を、工夫次第でホームシアターの雰囲気がアップできる方法を解説します。

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ホームシアターで照明を工夫するメリット

光があることでホームシアターの雰囲気が壊れると思われるかも知れませんが、その場に合った照明を選べばメリットが生まれます。

 

映画鑑賞の邪魔をしないように照明を工夫することで、まるで映画館にいるような雰囲気の中で映像を楽しむことができます。また、照明を効果的に配置して部屋を真っ暗にしないことで、目にも優しく物が見えない不便も解消してくれますよ。

ホームシアターに向いている間接照明

映画館のような雰囲気を醸し出すのによく使われているのが「間接照明」です。

文字通り、壁や天井を間接的に照らすことで光を拡散させます。間接照明を配置することで、程よい光で映像のまぶしさを和らげ、画面やテーブルなどへの映りこみや光の反射を抑えてくれます。

スポットライト・クリップライト

天井からピンポイントを照らすスポットライトは、方向性のある光が特徴の間接照明です。光が拡散しないので映画鑑賞に向いています。取り付けは簡単で、天井のシーリングライトの代わりに設置するだけ。特別な工事は必要はありません。

 

スポットライトを取り換えのが手間な方に、おすすめするのがクリップライト。クリップなので好みの場所に手軽に設置ができます。価格も安く済み、工夫次第で雰囲気を演出できるので、まずはクリップライトで試してみるのもアリですよ。

フロアスタンド

間接照明の中でも設置がもっとも簡単で、ただ置くだけでいいのがフロアスタンドです。シェード（笠）が光を和らげてくれて、向いている方向に光を放つので調節が簡単です。ホームシアターの部屋の隅に配置すると、鑑賞を邪魔せずに周囲を照らしてくれます。

ダウンライト

ダウンライトは真下の光が強く、広い範囲を照らすのが不向きな照明器具です。その点がホームシアターに向いており、映画鑑賞時にのみ使うのではなく、壁際に絵や花などを置いたりする場合などでも、スポット効果によっておしゃれな雰囲気を演出してくれますよ。

 

ですが、後付けとなると天井に工事を施さなければならず、費用面や工事の煩わしさがあるのも事実です。最近は、新築時にあらかじめダウンライトを設置する方も増えているようです。

ホームシアターの雰囲気を良くする間接照明の工夫

間接照明でホームシアターの雰囲気を上げる具体的な工夫を解説します。

光源が見えない様に

光源が見えてしまうと、それだけで眩しく感じるだけではなくムードも出ません。間接照明を配置する際には、光源が見えない様にしましょう。光源が隠せない場合は、見えていても格好悪くないデザインを選ぶと雰囲気を損いません。

照射範囲を考える

天井や壁を照らす時には、照射範囲にも気を配りましょう。例えば、エアコンなどが照らされているだけでも光が反射したり見栄えが悪くなります。植物やアートなど、映画鑑賞を邪魔しない程度の物であれば、あえて照らすことで雰囲気がアップしますよ。

一室多灯

間接照明は、照射範囲が限られているため部屋全体を明るく出来ません。そこで、一室多灯をおすすめします。複数個を組み合わせることで、部屋をほんのり照らしてくれて、空間にメリハリが生まれて鑑賞ムードを上げてくれます。

光の色味にも気を付けて

一般的に照明として販売されているのは「電球色」「昼白色」「昼光色」の3色です。それぞれの色味で好みもありますが、ホームシアターの雰囲気を意識するのならば、断然「電球色」がおすすめ。オレンジ色が温かさと心地よさを演出してくれますよ。

間接照明を使って、ムード満点のホームシアターを

間接照明を効果的に配置することで、ホームシアターの雰囲気は格段に上がります。まずは、気軽に試せるクリップライトで試してみて、そこから試行錯誤するのもいいでしょう。映画館のような雰囲気だと没入感も上がるので、間接照明でムード満点のホームシアターを目指しましょう。