オーディオルームを楽しんでいる、もしくはこれからオーディオルームを持ちたいと計画している方、最も重要な「音漏れ」対策は考えていますか？そこで今回は、音漏れが起きる原因や箇所、それについての対策を解説します。

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オーディオルームの「音漏れ」は宿命？

自宅でのオーディオルームでは、どれだけ音漏れ対策をしても、決してやり過ぎではありません。オーディオルームにとって音漏れは宿命でもあり、クリアすべき課題ともいえますが、対策次第で音漏れを大幅に軽減させることは可能です。

音漏れ対策のベストは地下室

ベストなオーディオルームはどこでしょうか？それは地下室です。半地下でも音漏れ効果が見込めますが、全地下であれば、それだけでほとんどの音漏れ対策は行ったも同じです。しかし、今ある住まいに地下室を作るとなると、膨大な費用や期間を必要とします。もし、予算に余裕がある方や、これから家屋を新築する方にはおすすめです。

戸建て（マンション）なら家の中心

地下室が現実的でない場合、間取りの中心にオーディオルームを配置すると、近隣への音漏れ対策として有効です。間取りの制限などがあり、実現は難しいかもしれませんが、これからオーディオルームの部屋を決める際には参考にして下さい。

 

中心にオーディオルームを据えた場合でも、周囲の部屋に対して音漏れ対策は必要です。近隣迷惑ならぬ、家族迷惑にならないように配慮しましょう。

音漏れが起こる箇所

音漏れが起こる箇所を把握することで、対策を講じることができます。主に音漏れが起こるのは、部屋の4つの箇所です。

部屋の壁

まずは壁。音は振動となって壁にあたり、反射したり一部は壁を透過することで音漏れが発生します。家屋の構造で音漏れの度合いが違ってきます。木造建築は特に音漏れが顕著ですが、鉄筋コンクリート造になれば壁の厚みや強度によって音漏れはしにくくなります。

 

ただし、鉄筋コンクリート造だから音漏れ対策は不要かと言うと、そうではありません。音が壁を通り抜け、漏れてしまうことがあります。

窓

こちらも壁同様に、音漏れへの大きな原因の一つになります。一般的な窓は、ガラス一枚で屋内外を隔てているだけなので、音が発する振動の影響を受けやすく、密閉性も完全だとは言えないので、わずかに空いた隙間などから音漏れが発生します。

ドア

ドアをよく見ると、下にすき間が見えることがありませんか？きっちり密閉してしまうと、床やドアを傷つけてしまう為の対策だといわれています。ドア下やドア枠の隙間から、またはドア自体を通過して音漏れが発生するのです。

床

マンションの2階以上、戸建ての二階部分の床も音漏れの対象となります。特にオーディオルームなどでスピーカーから出てくる低音や重低音は床を共振させ、それが下の階には不快な音漏れや振動になって伝わります。

オーディオルームの音漏れ対策に有効なアイテム

音漏れ対策に有効なアイテムは大きく4つ。

吸音材・遮音材

吸音材は文字通り音を吸い取ってくれます。スピーカーから出てくる音を吸い取ることで、外部に漏らさないようにします。ただし、吸音材を多く使ってしまうと、音に響きが感じられず、いい音で楽しめなくなるデメリットもあります。遮音材などと効果的に組み合わせて配置しましょう。

防音マット

床への音漏れ対策には防音マットが効果的。スピーカーを床には着けず、壁からも50㎝以上は離すように配置して、なおかつ防音マットを引くことで階下への音漏れを防ぎます。

防音カーテン

部屋に窓がある場合、窓の手前で音を出さないようにする対策として、防音カーテンが有効です。窓の幅や高さより大きめのカーテンを付けるのがポイントです。防音カーテンの特性として、中高音域には効果を発揮しやすく、低音域には効果が薄いとされています。

二重窓・防音ドア

窓自体にも音漏れ対策をすることで、防音カーテンと合わせてさらなる効果を発揮してくれることでしょう。二重窓を設置したり、防音ドアに取り替えることが対策になります。

音漏れ対策をして気兼ねなく音楽に没頭しよう

音漏れ対策をしていないオーディオルームでは、常に周囲へ配慮しながら音楽を流さないといけません。そのような環境では、好きな音楽をリラックスして楽しめませんよね。音漏れ対策にはDIYが有効なので、自分で工夫しながら対策し、快適なオーディオライフを送りましょう。